コールド・レイの根本にある考え方は、他のほとんどの振動吸収を試みたデバイスとは一線を画します。むしろ、コールド・レイは実のところ振動吸収を目指したデバイスではなく、「リンギング」を簡単且つ簡潔に相殺緩和する共振器と言えます。「リンギング」は、オーディオシステムの本来の音に干渉し、不明瞭にしているものだからです。
このようなデバイスを新規考案するというアイディアは、かつて私たちが振動吸収のメカニズムを研究開発していた際に浮かんだものです。それは、特定の領域のおける音響改善にフォーカスするのではなく、全体的なパフォーマンスへの効果が必要とされることが、明白になったからです。オールボー大学の協力とともに、私たちはコールド・レイの設計を行いました。 |