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シーエスフィールド
Company (English)  
KUZMA
フィロソフィー ヒストリー
クズマ再生哲学
使いやすく、そして信頼のおける最高品質のアナログ再生を可能にする製品の製造を目指します。そのために、すべてのクズマ製品は、同様の妥協なき設計哲学を共有しています。この方針は最も上質なマテリアルの選択から高水準のクラフトマンシップまで及びます。
どのようにビニール盤から音楽情報を最大限に引き出すかは、理論的には、非常に単純でしょう。適度の速度で回転し、カートリッジ針はレコードの溝をトレースするのです。そして、カンチレバーを通して針の変動をカートリッジコイルへ転送します。カートリッジがトーンアームに接続されている間、残りの連鎖はできるだけ切れ目のない連続したものでなければいけません。これは順番に、ベアリングを支えるシャーシとレコードを載せるプラッターにも直接関連しています。
再生の問題
システムは、ほんの微量の分子レベルの範囲においても、レコード溝の微細な信号を検出できるだけの感度を有する必要があります。しかし、それは他の振動や雑音にも敏感で、オリジナルの音楽信号に着色したり、マスキングしたりします。再生の本質は、レコードが一定のスピードで回転し、音溝(Groove)をたどる際、トーンアームがレコード表面でカートリッジを的確に進ませなくてはならないことです。
構造の問題
あらゆる解決策は新しい問題を引き起こし、一連の妥協を必然へと向わせるものです。プラッターを回転させるにはベアリングに若干のあそびが必要です。そしてそのことが固定接合を崩してしまいます。同様に、カートリッジがレコード盤の反りや偏心を伴った音溝をなぞるには、トーンアームにもベアリングが不可欠です。そのベアリングのあそびが同時に振動を引き起こす原因にもなります。
針は、それ自身が溝で若干の振動を引き起こします。軽量なトーンアームが必要なため、特にチューブとヘッドシェルには、最小限の軽い材料が使用されることでしょう。これによって、トーンアームの剛性を低下させ、振動しやすくなります。
他の全てのトーンアーム・パーツ、例えばカウンターウエイト、バイアス、キューイング・デバイスは、不必要な振動を発生させます。通常、ターンテーブルのキャビネットは、ある種の平板でそれ自体が共振します。それは、プラッターとトーンアームの間で不必要な運動を引き起こし、振動を反射させてしまうのです。ベアリングもそれ自体が振動によってある種の雑音を生み出します。これらの作用は、低摩擦を可能にするために若干のあそびを必要としますが、そのことが皮肉にもトーンアームとプラッターに再び不必要な運動を引き起こします。
要するに、ターンテーブルとトーンアームの各部は、ベアリング、モーターノイズ、および他の音の影響を受けて振動し、再生の連鎖において鮮明さを欠落させたり、着色したりするのです。例えば、部屋の壁をノックすることを想像してください。他の部屋でその音を聞くことができたとすれば、それはその重い壁が振動したことを意味します。壁がこのように反応するならば、トーンアームとターンテーブルのこれらすべての小さくて、軽いパーツがいかに振動するかは想像に難くありません。そのうえ、モーターはベルトによってプラッターを駆動しなければなりません。モーターノイズを減衰させる働きのある柔らかいベルトは、伸縮性があるためドライブの安定性に影響します。
隔離の問題
ターンテーブルの位置によって、トーンアームは、ある程度、再生音や雑音に起因する振動にさらされます。同様に、風や交通、川や月、そして他の明白な障害によって引き起こされた建築物や地面からの振動も存在します。これを最小限にとどめる一般的な方法は、ターンテーブルのシャーシを浮かすことですが、これはトーンアームに不必要な運動をもう一段階加え、さらにモーターとプラッターの間の距離が変動し、速度が一定に保てなくなるのです。
理論的な解決
ターンテーブルには精密な低ノイズ・ベアリングに取り付けられた堅固で精密な非共振プラッターを持たせるべきでしょう。そして、それには回転に対する自由のみを与えるのです。プラッターベアリングとトーンアーム・ベースを伴うシャーシは、屈曲しないがっしりとした非共振の材料で構築し、プラッターとトーンアームの位置を変動させないようにすべきでしょう。影響を及ぼす距離が0.00001mm以下であることを念頭に入れておきます。
モーターに起因する振動を除去するために、プラッターを回転させるモーター駆動部は、可能な限り固くて振動せず、そして同時に可能な限りしなやかに回転しなければいけません。
理論的にのみ可能なことですが、すべてのベアリングは、低い起動摩擦水準で、無雑音、無振動、できる限り摩擦がゼロに近い状態でなければいけません。さらに、回転以外のシャフトの位置変動が全くない状態が望まれます。
トーンアームは簡単にレコード表面を横切らせるために最小限の質量に設定しながら、できる限り固定されなければならないのです。すべてのトーンアーム・パーツは、非共振であると同様に同じ属性を示さなければなりません。
トーンアームは周囲の環境における振動と運動からできるだけ隔離されるべきです。理想的には空間に吊るすことでしょう。
高水準の正確さを獲得するには、針とレコード溝の関係性に厳密な幾何図形配置が要求されます。この正確な関係性が成し遂げられるためには、特にトーンアーム上で、調整のための考慮がなくてはなりません。
 
現実的な解決
1975年以来、クズマ氏はアナログ再生の理論と技術を研究してきました。その間、現在では「劣った媒体」と呼ばれるものから絶えず詳しい情報を抽出しながら、私たちは長い道のりを辿ってきました。アナログ再生において、情報の抽出とは、ネヴァー・エンディング・ストーリーなのです。デジタル再生の限界と比べて、読み取り可能な情報量の限界は未知数です。これは、人間の耳と脳により近いアナログ方式の再現性が運命づけられているのです。
素晴らしいターンテーブルとトーンアームを作ることは、理論的には単純そのものですが、現実は「完成」に至るまで多くの妥協が強いられるものです。クズマ社のすべての設計は、選ばれた材料の長所および短所から、これらの実践上の困難点を解決することによって進化してきました。我々の設計は、安易な方法で近道することを避け、再生の改善にはならない単なるファッションを追ったアプローチや、リスナーを混乱させるような仕掛けを排除するようにしています。それは、クズマ社のターンテーブルとトーンアームが専門家だけのものではなく、できるだけ簡単なセットアップで使用できる製品の開発を我々は強く意識しているからなのです。
人が長期にわたり経験を通して学んでいくように、ターンテーブルとトーンアームを設計することは完結したプロセスではなく、今なお進行中のものです。それでもやはり、1982年から現在に至るまで様々な方法によって、クズマ製品のすべてが、一貫した設計理念を元に進化し続けています。
設計方針
最小限の共振に抑えるプラッターを作るために、特に低周波数における構造的剛性を持たせる意図で、我々は金属を使用します。そして、内部をゴム・ダンピングするか、サンドイッチ構造にするか、またはそれら両方を採用し、すべての周波数帯域において効果的に制振します。Stabi Sはゴム・ダンピング方式を採用しています。
プラッター・マットは柔らか過ぎず(なぜなら、高音は明瞭になりますが、低音を弱めます)、そして硬過ぎないようにします(なぜなら、低音は敏速になりますが、高音をぼかします)。
この一見矛盾しているマットは、内部に堅い繊維材の入った高制振ゴムから作られています。針が溝を移動し、音響エネルギーが発生することでレコード盤が振動しますが、その一方、このマットはレコード盤で引き起こされる振動を制振する効果があるのです。
クズマ社では、ベアリングのシャフトには、非常に低摩擦で最小限の振動を実現させてくれる微細構造を採用し、それには硬くて、最小限の共振に抑えることのできる鋼鉄を使用しています。ベアリングとの接点には鋼鉄、または非常に硬い、磨き上げられたルビーのボールが採用されています。ベアリングの材料は超短波で共振する金属でも、柔らかいプラスチックでもありません。やはり、それは繊維材の使用によって成し遂げられる構造的な剛性とダンピング特性を持った、とても頑丈な非共振樹脂です。高精度の公差でこの材料を製造することの難しさは、より広く使用されることへの妨げになっています。しかしながら、我々は、それがStabi Sターンテーブルへの使用に非常に適していることを確認しています。
ベアリングのシャフトは、ダイヤモンド・ダストと洋梨材で最終的なつや出し加工が行われます。しかしながら、良いベアリングの製造における重大な要因は、相変わらず製造プロセスで許される精密許容差です。それは、プラッターがぐらつくのを防ぐために、ベアリングはできるだけ空気によるゆるみをなくし、可能な限り密な状態にして安定性を高めています。
各々のトーンアーム設計は軽量であることが要求されます。それに各部の最大限の構造的剛性と最小限の振動といったことが付け加えられます。これらのトーンアームはカートリッジの運搬装置であると同時に、カートリッジをレコード溝に対して正確な幾何図形的配置を維持し、カートリッジの振動を制振します。ヘッドシェルとベアリングを接続するチューブは、軽量で、最小限の共振に抑えられ、内部的に制振された厳密なパーツです。
これらのベアリングは、カートリッジをゆるい動きではなく、非常に低摩擦、低雑音、そして低起動摩擦で、正確にレコードを進行させます。トーンアームを支えるベースは、高さ調整(VTA)を考慮しながら、トーンアーム自体に安定したプラットフォームとターンテーブルのシャーシへの確実な固定具を備えるべきなのです。
カウンターウエイトは質量を加えながら、トーンアームのバランスをとります。そしてトーンアーム・チューブの不必要な振動と着色を吸収するのに役立ちます。すべての部品は、音楽、針、カートリッジの組み合わせによる共振や、ベアリングおよびターンテーブル自体の振動に対してあまり影響を受けないような方法で設計され、製造されています。
使用される主な材料は、塗料コーティングおよび防振材を追加したアルミニウムです。物理的な力または接着剤で一緒に固定させると、非常に高い剛性と優れたダンピング特性を発揮します。使用されるすべての金属は無垢のブロックから形成されています。どのような外形でも鍛造しないことで、高密度を保ち、エネルギーを消散できるようにしています。 Stogi Sの一点支持回転軸設計においても、外形が吟味されており、さらに、表面の不規則性を整えるために磨き上げられます。
トーンアームとカートリッジの調整(幾何学図形配置と同様にVTA、アジマス、針圧およびバイアス等)は、非常に重要です。そのような調整を可能にする装置は、構造的剛性で妥協したり、また共振を発生させたりはしないはずです。
プラッターのベアリングとトーンアームは、互いに一定の関係になければなりません。これら両方のパーツを支えるプレート(シャーシ)は、硬くて曲がりにくいものであるべきでしょう。したがって、適切な質量および材料の選定が重要です。適切な形状と質量で、優れた制振特性を持つ無垢の真鋳を使用します。そして、それはほぼ完璧なシャーシになります。
アイソレーション
ここでの目標は、モーターや環境から受けるいかなる雑音および振動を除去することです。解決策は、バネ装置や他の柔らかい防振材の使用によってターンテーブルのシャーシとトーンアームとプラッターを隔離することです。
バネが使用されている場合、シャーシやプラッター、トーンアームなどによってもたらされた質量と関連して、それはローパスフィルタとして作用します。これは、実際のところ、システムはシャーシに影響するすべての振動(システムの共振より高い周波数)を除去しますが、このことはそれ以下の周波数の共振を許すことを意味します。したがって、できるだけシステムの共振周波数を低くすることがベストなのです。しかしながら、低くすればするほど共振時の振幅は大きくなります。ベルトのテンションと速度変動に影響を及ぼす運動を避けるために、システムの共振を制御しなければいけません。これはより優れたプラッター・ドライブをもたらしますが、フィルタリング(ノイズ除去)にはあまり効果的ではありません。 全体のシャーシの動きは、トーンアームの動作に影響し、音の安定性に影響します。
フィルタリングを改良するために質量を加え、そして共振を低くするために(2-4Hz付近)、より軟質のバネを使わなければなりません。シリコン・オイルは、共振体系とバネ自体を制振するために使用され、安定したドライブを順番にプラッターへともたらします。
プラッターを正確に回転させるためにそれに関わる全パーツ、すなわちモーター・プーリー、ベルト、およびプラッター・プーリー等は、非常に精密でなければなりません。目標は単に最小限のワウ・フラッターを伴った正確な33RPMではなく、いつでも恒常的な速度を達成することです。この恒常的なドライブは電子制御によってもたらされます。そして、それはモーターの振動を最小限化し、それらに動力を供給するために正確な駆動信号を与えます。これは、いかなる特定のポイントにおいても回転によって変化することのない、プラッターベアリングにおける一定の低摩擦がとても重要なのです。
クズマ社は、最大限の音楽をアナログレコードから正確に抽出するために、単なる想像や理論ではなく、これらの事実を活用して、すべてのクズマ製品を設計製造しています。
KUZMA(クズマ)はデジタル全盛期に黙々とアナログプレーヤーの 可能性を追及してきた。
究極のシンプル構造が音楽の生命を 甦らせる。アナログプレーヤーは今ようやく成熟期を迎える。
 
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