・ 設計/構造
「JORMA PHONO REFERENCE(ヨルマ・フォノ・リファレンス)」ケーブルは、5ピンコネクター仕様のトーンアームに最適なパートナーとして開発されました。
その設計において「ヨルマ・フォノ・リファレンス」はヨルマ・ステイトメントのインターコネクトと同様の薄いスレッドを有し、ほぼ同様の導体が採用されています。これには数年の開発期間を要し、つい最近まで製造不可能とされていた精度(直径0.05mmの精密な銅糸群)及び純度(9N銅)に到達することができました。コンダクターはどのように曲げられても高度な真円度を保つよう、ヨルマ・デザイン特有のファイン・セラミック・ファイバー集合体の周りに導体チューブ構造を形成しています。
誘電体には高純度のポリテトラフルオロエチレン/PTFE(誘電率が低く、絶縁性がある)被膜を採用し、安定した絶縁性能の確保を実現しました。スタビライザーにはポリオキシメチレン/POM(エンプラの一種で耐摩耗性に優れる)を採用し、効果的に不要な振動を抑制します。
更にこの新開発の薄い導体は、極小の5ピンコネクターに完璧に適合し、極めて優れた完成度を誇るフォノケーブルに仕上がりました。
・設計意図
最近は通常のインターコネクトケーブルが使用できるトーンアームもよくあるので、特に必要ないと言えばそれまでだが、本当にそうなのか?それを確かめられる日が遂に来てしまった。
同じトーンアームでRCA端子仕様のものとDIN端子仕様のもので比較試聴。同価格帯のヨルマ・デザインのインターコネクトケーブルを使ってみる。それ以外は同条件。インターコネクトケーブルはいつものヨルマの音だ。自然で音楽性がよく出ている。当然不満はない。今まで経験してきたフォノケーブルより情報量も多く、空間性も申し分ない。よって、特段フォノケーブルの必要性は感じられない。そして、このヨルマ・フォノ・リファレンスで聴いてみる。
レコードから抽出する音楽信号は微弱である。更にアームの内部配線材は繊細だ。 それを如何に変調させずに増幅回路まで伝えるか。ヨルマ・デザインの求めるレベルに到達するには既成技術では不可能だったという。しかし、妥協したフォノケーブルを世に送り出すようなことは決してしない。それが今までフォノケーブルがヨルマ・デザインのラインナップに存在しなかった理由である。そして、技術者は言った。今ようやく、ヨルマ・デザインがフォノケーブルをリリースするに値する条件が揃った、と。
・ JORMA PHONO REFERENCE 共通事項 | |
誘電体 | 無色高純度ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) |
導体材質 | 純度 99.9999999%銅 (酸素及び他の不純物を除去) |
導体構造 | セラミックファイバーを芯にした多芯線構造 |
クリンピング・スリーブ材質 | ポリオレフィン |
シールド材質 | 錫メッキ銅 |
メッシュ材質 | ポリエチレン(PET) |
スタビライザー材質 | ポリオキシメチレン(POM) |
・ JORMA PHONO REFERENCE DIN - RCA フォノケーブル | |
コンダクター数 | 2 (+,-) x 1pc. (1チャンネルにつき) |
コンダクター断面積 (Conductor 0.35mm²/pc) |
2 (+,-) x 0.35mm²(1チャンネルにつき) |
シールド断面積 | 2mm² , RFIとEMIシールド率約95% |
コネクター材質 | 純銀 |
・ JORMA PHONO REFERENCE DIN - XLR フォノケーブル | |
コンダクター数 | 3 (+,-, GND) x 1pc. (1チャンネルにつき) |
コンダクター断面積 (Conductor 0.35mm²/pc) |
3 (+,-, GND) x 0.35mm² (1チャンネルにつき) |
シールド断面積 | 2mm² , RFIとEMI シールド率約95% |
コネクター材質 | 金メッキ真鍮 |
5PIN DINコネクターはストレート・タイプを標準とします。 L字タイプをご希望の場合、特注にて承ります。
オーディオグレードの製造技術で作られた画期的なオーディオケーブル
JORMA DESIGN