仏リードソン社はクリーンな出力性能に対して一切妥協を許さないパワーアンプ「オデオン」を完成させました。
同ブランドのフィロソフィーを忠実に守り、オラトリオをはじめとして、このオデオンもアルミブロックから削り出し 加工されています。剛性が高いことで、電子部品(プリント回路、コンデンサ、抵抗器)はまさに樹脂に閉じ込めら れているかのような総慣性の恩恵を受けます。
動作モードはPWM（パルス幅変調）原理に基づいており、これは非常に高い効率性（90％以上）を確保し、放熱 量は従来の設計の5分の1に過ぎず、ヒートシンクの必要性を排除しています。更に独自にモディファイしたデュ アル・フィードバック・ループ技術を投入することで、従来のD級アンプに比べ、オープンループ利得、位相回転、 歪み率、堅牢性において飛躍的な向上を遂げ、音楽再生のクオリティーに大きく貢献しています。熱交換は、 シャーシの底部（表面全体が厚み1センチのアルミ）を介して行われ、非常に良好な熱放散と優れた機械的強度 が得られるため、効率的に内部振動がキャンセルされます。更にこれらを利用し、美しいオブジェを形成すると 同時に寄生振動を回避するバイマテリアルデザイン（天然木と削り出しアルミの融合）が可能となります。
250W標準仕様のオデオンは、消費電力の大きいスピーカーに最大30アンペア/チャンネルのピーク電流を供給 し、幅広いスピーカー負荷をドライブすることができます。8Ωで2x250Wの出力、4Ωでは2x500Wで出力可能な 設計です。加えて、500W特注仕様のオデオンでは、その倍の出力が可能となります。
配線とグランドプレーンには特に注意が払われており、非常に低い全高調波歪み（THD）と並行して、ノイズレベ ルも著しく低く、オーディオファンにとって目を見張るようなサウンドクォリティーが得られます。

更にオデオンは秀逸な低歪み、高ダイナミックレンジ、高ダンピングファクター（1000/1khz）を備えており、ひい ては、1.5Hz〜70kHzの超広帯域幅を克明に再現するように設計されています。その結果、人間の聴覚の限界 に対する優れた直線性が確保され、同時にスピーカーの負荷に基づく変動を大幅に低減させます。