高さ調整(VTA)はもとよりスタイラスの偏心やカンチレバーの曲がり等に対応する ユニークで新しいアジマス調整機構を持っています。 4点で構成された新型ゼロ・プレイ軸受 は、一切ガタのないベアリングで精密な動きを可能にします。また、この4Pointトーンアームは非常に正確なVTA 調整機能を有し、実効長（アーム支点から針先までの距離）が280mm（11インチ）で、アーム支点から中心軸まで が212mmのKUZMA社の標準的な取付け距離に適合しています。


この新設計の核心部はユニークな4点軸受けで、一組目の2点は単軸受のようにトーンアームの垂直方向の動きを、二組目の2点の軸受けは水平方向（ラテラル）の動 きをコントロールします。軸受けの全4点は動作のすべての段階において最小限の摩擦とゼロ・プレイ（遊びな し）を実現し、カートリッジの環境及びカートリッジ自体が極めて低い摩擦と最小限の振動でLPの溝をたどることを可能にしています。



4Pointの主要部は非常に強固で安定した VTAタワーに確実に接続されており、トーンアー ムが静止状態またはレコードの再生中でもVTAの 微調整が可能となります。これらすべては、当然ながら、 いかなる剛性を失うことなく、0.01mmの調整精度と ゼロ・プレイを実現します。


 
メインチューブはアルミのソリッドロッドから正確に削り出し加工 されています。2つの別個のオイル・タブは垂直及び水平方向 の共振を独立してダンピングし、非常に高レベルな微調整と チューニングが常時可能となります。そして、ダンピング・タブは 簡単にトーンアームから取り外すこともできます。



4Pointのアーム・バランシングの手段は2個のカウンターウエイト で構成されています。いったんカートリッジが取り付けられると、 メイン・カウンターウエイトは正確な総体的バランスの役割を担い、 その一方、小さい方のカウンターウエイトは完全な針圧精度のために極めて微細な 調整手段を提供します。


アジマスは、反復調整可能な極小さな精密ウォーム駆動 メカニズムによって調節可能です。


この優れたトーンアームのもう一つの特徴は脱着可能なヘッドシェルです。 カートリッジ・ピンを含むアーム配線は、単一の引き回しで一切中断されないまま、アレンキーでアームチューブ からヘッドシェルを完全に取り外すことができます。このヘッドシェルは六角ロックシステムで固定されており、 ヘッドシェルとアームチューブが一体化したものと同程度の剛性を備えています。

※フォノケーブル一体型
4Pointの内部配線には、銀配合設計の最高品質特殊合金を使用しています。一組の単一で継ぎ目のない4本のワイヤーがカートリッジ・ピンから端子ボックスへ、さらにRCAコネクターまで通っています（全長1.4m）。同時にもう一組の4本のワイヤーがカートリッジ・ピンから端子ボックスの中へ、そしてメスのロジウムRCAコネクターまで 通っています。 これにより、4Pointの端子ボックスとプリアンプのフォノ入力との間に他のトーンアームケーブ ルを使用することもできます。この、いわゆる、バイワイヤリングのアプローチはこの4Pointトーンアームに最高度の柔軟性と他の様々な相応しいケーブルを並列使用する選択肢をもたらします。
 


※フォノケーブル非付属型
DIN端子（5ピン）仕様のフォノケーブルが別途必要です。



*このトーンアームを他社のターンテーブルに取り付ける場合は、取扱説明書に付属された図面をご覧ください。